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Channel: talの独り言
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緊急事態?!

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朝一番に取引先の会社社長さんから電話がありました。

話を聞くと、”ネットワーク通信ができない。” だそうで・・・
取引会社にとっては正に緊急事態。

早速、行ってきました。

確かに、どのPCでもネットワークが繋がり難い状態でした。

インターネットにも構内ファイルサーバーにも・・・


インターネットだけならルーター周りを疑うのですが、
構内サーバーにも同じ症状が出ているので社内のネットワーク異常と考え・・・


早速調査開始。

まずは社員さんに昨日から本日朝までLANケーブルを触っていないかを
聞き取る様に社長さんにお願いして・・・

当方は社内にあるネットワーク機器を調べていきます。

この会社にはHUBが6台接続されています。

その内の2つのHUBの通信ランプが頻繁に点滅しています。

この症状を見て因が分かりました。

原因は・・・


「ブロードキャスト・ストーム」です。


ブロードキャスト・ストームとはLAN上に送り出されたデータが
ループ部分をぐるぐる回って増え続け最終的にLANの帯域を埋め尽くす現象です。
こうなるとネットワーク上の端末は正常な通信ができなくなり、
ネットワーク全体がダウンしてしまいます。

これが原因で通信ができなくなっておりました。


LANケーブルには「ストレート・ケーブル」と「クロス・ケーブル」があります。

昔は、このケーブルの種類を見分けて繋ぐ必要がありました。
HUBとHUBを繋ぐ時は、クロスケーブルを使用していました。


現在のLANスイッチは上記2種類のLANケーブルを繋ぐと
自動で通信できる様にする「オートMDI/MDI-X」と言う機能があります。

この機能を使うと、LANケーブルをつなぐ際に
ケーブルやLANポートの種類を考えなくても通信できる利点があります。
現在のHUBやルーターなどのLANスイッチも当たり前に搭載している機能です。


ところが、この便利な機能がトラブルの原因でした。

LANケーブルをHUB間でループ状に接続している状態だったのです。
社員さんがLANケーブル配線を弄った様ですね・・・


便利な機能も・・・ 使い方ではトラブルになる・・・

当方にとっても良い勉強にもなりました。
知識はあったのですがトラブル実例は初めてでしたので・・・


ちなみに・・・

これらの「ブロードキャスト・ストーム」を回避する
スパニングツリー機能が搭載されたスイッチングHUBもあります。

イメージ 1





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